【保存版】ブランドストーンの加水分解を解決!ビブラムソールへのオールソール交換修理を職人が徹底解説
2026/06/28
「お気に入りのブランドストーンを久しぶりに履こうとしたら、ソールがボロボロと崩れてきた……」 「歩いている途中に、突然靴底が割れて剥がれてしまった!」
タフで履き心地が良く、雨の日でもガシガシ履けるワークブーツとして世界中で愛されているブランドストーン(Blundstone)のサイドゴアブーツ。しかし、多くのオーナー様を悩ませる最大の弱点が、ソールの「加水分解(かすいぶんかい)」です。
結論から申し上げますと、加水分解したブランドストーンは、オールソール交換(靴底全体の交換)をすることで、新品以上の耐久性を備えて見事に復活します!
今回は、岡山県倉敷市のT様よりご依頼いただいた修理事例をもとに、ブランドストーンが加水分解する原因と、当店が誇る「ビブラム(Vibram)ソール」を使用した高度な修理プロセスを、プロの靴修理職人が詳しく解説します。
2. なぜ起こる?ブランドストーンのソールがボロボロになる「加水分解」の正体
ブランドストーンの純正ソールには、クッション性に優れた「ポリウレタン」という素材が使用されています。スニーカーのミッドソールなどにもよく使われる優秀な素材ですが、実は「水分に弱い」という致命的な弱点があります。
加水分解が発生するメカニズム
空気中の水分や雨水、足の裏から出る汗などがポリウレタンに吸収されると、素材の分子結合が徐々に分解されていきます。これが「加水分解」です。
厄介なのは、「大切に下駄箱に閉まっておいた靴ほど、加水分解が進みやすい」という点です。 靴を履いて歩くことで適度にソールが圧縮され、内部の水分が押し出されるのですが、長期間保管していると湿気が溜まり続け、一気に劣化が進行します。
加水分解の代表的なサイン
歩くと黒い粉や塊がポロポロと落ちる
ソールの表面にベタつきがある
ソールに亀裂(クラック)が入っている
かかとや爪先がポロッと割れて剥がれる
【職人からの警告】 加水分解が始まったソールは、すでにスポンジのようにもろくなっています。接着剤で部分的に貼り直そうとしても、土台ごと崩れてしまうため、応急処置は不可能です。 安全に歩行するためには、ソール全体を新しく作り直す「オールソール交換」が唯一の解決策となります。
3. 実録!職人の技術が光るオールソール交換の全工程
ブランドストーンは本来、アッパー(革靴本体)とソールを一体成型する「インジェクション製法」で作られているため、一般的な革靴のように簡単にソールを剥がして縫い付けることができません。修理には非常に高度な技術と、特殊な工程が必要となります。
当店が実際に行った、こだわりの修理プロセスをステップ順に解説します。
ステップ1:劣化した純正ソールの完全除去
まずは、加水分解してドロドロ・ボロボロになったポリウレタンソールを、機械と手作業で綺麗に削り落とします。アッパーの革を傷つけないよう、ミリ単位の繊細なコントロールが求められる重要な工程です。接着面を完全にフラットな状態に整えます。
ステップ2:カスタムの土台「EVAミッドソール」の製作
ブランドストーン特有のボリューム感とクッション性を維持するため、新たに「EVAスポンジミッドソール」をワンオフで製作します。EVAは軽量で柔軟性があり、何より加水分解を一切起こさない優秀な素材です。これをアッパーの底面にしっかりと圧着します。
ステップ3:強度を極める「マッケイ縫い」
一般的な修理店では、ここで新しいソールを強力な接着剤で貼り付けるだけで終わらせるケースも少なくありません。しかし、それだけでは今後のタフな使用で剥がれてしまうリスクが残ります。 当店では、アッパーと新設したEVAミッドソールを、靴の内側から直接頑丈に縫い付ける「マッケイ縫い(マッケイ製法)」を施します。これにより、ソールが物理的にアッパーから剥がれる心配は皆無になります。
ステップ4:最高峰の靴底「Vibram(ビブラム)1136」の圧着
しっかりと縫い付けた土台(ミッドソール)の上に、世界中のワークブーツ・アウトドアシューズで圧倒的なシェアを誇る「Vibram(ビブラム)1136ブラックソール」を装着します。 最後に、靴のコバ(側面の断面)を美しく削り整え、アッパーのオイルメンテナンスを施して完成です。
4. ビブラム1136ソールへカスタムする3つの絶大なメリット
今回の修理では、単に靴を直すだけでなく、純正以上のスペックへと進化させる「カスタム」を行いました。Vibram1136を採用したことによるメリットは以下の3点です。
メリット①:もう加水分解に怯えない!圧倒的な耐久性
Vibram1136は、耐久性と耐摩耗性に極めて優れた「合成ゴム(ラバー)」で作られています。ポリウレタンとは異なり、経年劣化による加水分解のリスクが完全にゼロになります。何年経っても、どれだけ雨に濡れても、二度とボロボロと崩れることはありません。
メリット②:泥道や悪路もしっかりグリップする高い実用性
別名「ラグソール」や「タンクソール」とも呼ばれる深く刻まれたブロックパターンが、地面をガッチリと捉えます。雨の日の濡れたアスファルトはもちろん、キャンプやフェスなどの泥沼、未舗装の山道でも滑りにくく、ブランドストーン本来の「タフな相棒」としての機能がさらに向上します。
メリット③:オリジナルをリスペクトした美しいシルエット
どんなに丈夫になっても、ブランドストーンの持つ独特のミニマルで無骨な雰囲気が壊れてしまっては意味がありません。Vibram1136の適度な厚みと側面の美しいナタ目は、サイドゴアブーツのデザインに完璧にマッチします。一見すると「最初からこういう仕様だったのでは?」と思えるほど、自然でスタイリッシュな仕上がりになります。
5. 【全国対応】ブランドストーンの修理は当店にお任せください!
「近くにブランドストーンを修理できるお店がない」 「他の修理店で『この靴は構造上、直せない』と断られてしまった」
そんな方もご安心ください。当店では、熟練の職人が一足一足丁寧に状態を見極め、構造に合わせた最適なリペアをご提案いたします。
岡山県内(倉敷市・岡山市など)のお客様へ
店頭への直接お持ち込み大歓迎です。実物を見ながら、ソールの種類や費用、納期について分かりやすくご説明いたします。愛着のあるブーツをぜひお店にお持ち寄りください。
全国対応の「宅配修理サービス」も承っております
遠方にお住まいの方や、忙しくてご来店が難しい方のために、郵送・宅配便による修理受付も行っております。
お問い合わせ・概算お見積もり:スマホで撮影したブーツの写真をメールやLINEでお送りください。
ブーツの発送:お見積もりにご納得いただけましたら、当店宛てに靴をお送りください。
職人による精密修理:靴が到着後、状態を最終確認して丁寧に修理を行います。
お届け:ピカピカに生まれ変わったブーツを、丁寧な梱包でご自宅までお届けします。
6. まとめ:愛着のある一足を、使い捨てにしないために
ブランドストーンのサイドゴアブーツは、アッパーに使用されている革が非常に上質でタフなため、手入れをすれば10年、20年と履き続けることができます。「ソールが崩れたから」という理由だけで捨ててしまうのは、本当にもったいないことです。
加水分解は、靴が役割を終えたサインではなく、「より強く、よりあなた好みに生まれ変わるためのステップ」です。
お気に入りのブランドストーンのソールトラブルでお悩みの方は、ぜひ一度、当店のプロ靴修理職人にご相談ください。あなたの大切な相棒を、再びガシガシ履ける最高の状態に戻してお返しいたします。
皆様からの修理のご相談・ご依頼を、心よりお待ちしております。


