いずみ靴店

Joya ウォーキングシューズ 加水分解修理

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Joya ウォーキングシューズ 加水分解修理

Joya ウォーキングシューズ 加水分解修理

2026/04/11

 

福井県にお住まいのT様よりご依頼いただきました、Joya(ジョーヤ)ウォーキングシューズのオールソール交換(靴底全取替え)修理について、その工程とこだわりを詳しく解説いたします。

「膝や腰に優しい」と世界中で愛されているJoyaですが、唯一の弱点とも言えるのが、独自のクッション素材である**ポリウレタン(PU)の「加水分解」**です。今回は、ボロボロになってしまったソールを、本革と高品質なスポンジ素材を用いて、機能性とデザイン性を両立させながら復活させた事例をご紹介します。

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お客様の靴に込められた思い出や愛着をしっかりと受け止めながら、心を込めて修理を行っております。一足一足に真心を込めた作業を通じて、思い出の詰まった大切な靴が持つ新たな一歩をお手伝いいたします。

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〒713-8121
岡山県倉敷市玉島阿賀崎2丁目6−46

086-526-3398

※お電話のお問い合わせは10:30~15:30の間にご連絡をお願いいたします。
基本的にはお問い合わせフォームへご連絡をお願いいたします。

1. Joya(ジョーヤ)特有の悩み「加水分解」とは?

Joyaの最大の特徴は「素足で砂浜を歩くような柔らかさ」です。これを実現するために、ミッドソール部分には非常に密度の高いポリウレタン素材が使用されています。

しかし、ポリウレタンには加水分解という宿命的な性質があります。

原因: 空気中の水分や、保管時の湿気と化学反応を起こし、素材の結合が壊れる現象。

症状: 表面がベタつく、ひび割れる、最終的にはボロボロと崩れ落ちる。

背景: 大切に保管していても、製造から数年が経過すると避けられない劣化です。

今回お預かりしたT様のシューズも、ソール内部のウレタンが崩壊し、歩行が困難な状態でした。メーカー修理が難しい場合でも、当店のような靴修理専門店では**「別の素材への置き換え」**によって再び履けるように蘇らせることが可能です。

2. 今回の修理における「3つのこだわり」

今回の修理では、単に底を張り替えるだけでなく、Joyaのデザイン性を損なわず、かつ耐久性を高めるための特殊な技法を採用しました。

① 側面の「本革巻き」による跡形隠し

ポリウレタンが加水分解して剥がれ落ちると、アッパー(靴の本体)との接合部にどうしても古い素材の跡や荒れが残ってしまいます。 これを隠すために、今回は靴の側面に本革(レザー)を丁寧に縫い付ける処理を行いました。これにより、修理の跡を綺麗に隠すだけでなく、見た目に高級感を与え、構造的な強度も向上させています。

② EVAスポンジの積み上げによる「ソール曲線の再現」

Joyaの歩きやすさの秘密は、つま先と踵がカーブした「ローリングソール」にあります。この形状をフラットな既製品のソールで再現するのは至難の業です。 そこで、**軽量で劣化に強い「EVAスポンジ」**を何層にも積み重ね、そこからグラインダーでミリ単位の削り込みを行いました。

クッション性の確保: 異なる硬度のスポンジを組み合わせ、衝撃吸収性を維持。

形状の復元: オリジナルのソールの反り(ロッカーボトム形状)を忠実に再現。

③ TOPY社「クロコ柄ソール」でのフィニッシュ

アウトソール(地面に接する面)には、フランスの老舗メーカー**TOPY(トピー)社の「クロコ柄シート」**をセレクトしました。

グリップ力: 凹凸のあるクロコ柄がしっかりと地面を捉えます。

耐摩耗性: 非常に丈夫なラバー素材で、長期間の使用でも減りにくいのが特徴です。

デザイン: スポーティーなJoyaに、少しエキゾチックでエレガントな質感をプラスしました。

 

3. 修理工程の詳細:職人の手仕事

ステップ1:分解とクリーニング

まずは加水分解したポリウレタンをすべて手作業で取り除きます。粉状になったウレタンがアッパーに残ると接着強度が落ちるため、入念にバフ(研磨)をかけ、接着面を整えます。

ステップ2:サイドガード(革当て)の施工

アッパーの縁を保護し、見た目を整えるための本革を裁断・漉(す)き加工し、本体に縫い付けます。これは靴の寿命を延ばすための「鉢巻き」のような役割も果たします。

ステップ3:土台の形成(リビルド)

EVAスポンジを積層し、Joya特有のボリューム感を出しながら、歩行時の重心移動を助ける「ゆりかご状」の曲線を削り出していきます。

ステップ4:ソール貼り付けと最終仕上げ

TOPY社のクロコ柄ソールを圧着。最後に全体のバランスを整え、革部分をオイルやクリームでケアして完成です。

4. 靴を長持ちさせるためのアドバイス

今回、加水分解に強いEVAとラバーに素材を置き換えたため、今後は以前のようにボロボロと崩れる心配はほとんどありません。しかし、より長くご愛用いただくために以下の点にご注意ください。

定期的な使用: 適度に履くことで、ソールの水分が抜け、素材の弾力性が保たれます。

乾燥した場所での保管: 湿気は靴の大敵です。

カカトのチェック: アウトソールが減りすぎてEVA層まで到達する前に、早めの部分修理をお勧めします。

まとめ:お気に入りの靴を諦めないでください

福井県のT様、この度は大切なJoyaの修理をお任せいただき誠にありがとうございました。 お気に入りのウォーキングシューズが「加水分解したから」と諦めて捨ててしまうのは非常に惜しいことです。技術と工夫次第で、元々の履き心地に近づけつつ、世界に一足だけのカスタムシューズとして生まれ変わらせることができます。

「同じような症状で悩んでいる」「メーカーに断られた」という方も、ぜひ一度当店へご相談ください。

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修理のご相談・お見積もりは無料です。 お手持ちの靴の状態を写真でお送りいただければ、概算の費用をお伝えいたします。お気軽にお問い合わせください。

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