いずみ靴店

加水分解した ポリウレタンソールを交換する Joyaウォーキングシューズの修理例

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加水分解した ポリウレタンソールを交換する Joyaウォーキングシューズの修理例

加水分解した ポリウレタンソールを交換する Joyaウォーキングシューズの修理例

2026/01/25

岡山市の皆様、そして全国の「歩くこと」を愛する靴好きの皆様、こんにちは。 岡山で靴修理を営んでおります、職人の私です。

今回は、スイス生まれの健康靴として名高い**「Joya(ジョーヤ)」**のウォーキングシューズの劇的な復活劇について、その技術の裏側から靴への想いまで、じっくりと綴らせていただきます。

「お気に入りの靴だけど、底がボロボロになってしまった……」と諦めかけている方へ。この記事が、あなたの愛靴を救う一助となれば幸いです。

1. 避けては通れない「加水分解」という宿命

Joyaの靴は、その圧倒的なクッション性と、まるで砂浜を歩いているかのような心地よさで、膝や腰に悩みを持つ方々から絶大な支持を受けています。しかし、その魔法のような履き心地を支えている「ポリウレタン」という素材には、一つの弱点があります。

それが**「加水分解」**です。

加水分解とは何か?

空気中の水分とポリウレタンが化学反応を起こし、時間の経過とともに素材がボロボロに崩れてしまう現象です。

ベタつきが出る: 表面がネチョネチョし始める。

亀裂が入る: ソールに深い溝ができる。

崩壊: 最終的には、歩いている最中にスポンジが剥がれ落ちるように崩れてしまいます。

これは保管状態に関わらず、製造から数年が経過すると必ず起こる、いわば「素材の寿命」です。「あまり履いていないから大丈夫」と思って箱にしまっておくのが、実は一番危険だったりします。

いずみ靴店

お客様の靴に込められた思い出や愛着をしっかりと受け止めながら、心を込めて修理を行っております。一足一足に真心を込めた作業を通じて、思い出の詰まった大切な靴が持つ新たな一歩をお手伝いいたします。

いずみ靴店

〒713-8121
岡山県倉敷市玉島阿賀崎2丁目6−46

086-526-3398

※お電話のお問い合わせは10:30~15:30の間にご連絡をお願いいたします。
基本的にはお問い合わせフォームへご連絡をお願いいたします。

2. 修理の全工程:職人のこだわりと技術

今回お預かりしたJoyaも、まさにこの加水分解によってソールが原型を留めないほどに崩壊していました。しかし、アッパー(革の部分)は定期的にお手入れされており、非常に良い状態。

「この靴をもう一度、岡山の道を歩かせてあげたい」

その一心で、以下の工程でフルオーダーメイドの修理(オールソール交換)を行いました。

① 徹底的な除去作業

まずは、劣化したポリウレタンをすべて取り除きます。これが一番地道で重要な作業です。古い素材が少しでも残っていると、新しいソールを接着する際の強度が落ちてしまいます。専用の工具を使い、手作業で丁寧に、かつ慎重に削り落としていきます。

② EVAスポンジによる「肉付け」と「造形」

Joyaの最大の特徴は、あの独特なソールの厚みと曲線(ローリングソール)です。 今回は、加水分解の心配がほとんどないEVAスポンジを採用しました。

積層(せきそう): 厚みの異なるEVAを何層にも積み上げます。

シェイピング: オリジナルのJoyaが持つ、スムーズな体重移動を助ける「ローリングカット」を再現するため、グラインダーでコンマ数ミリ単位の調整を行いながら削り出します。

③ Topy社製「クロコ柄ソール」での仕上げ

最後を締めくくるのは、フランスの名門・Topy(トピー)社のラバーソールです。

職人のこだわりポイント 今回使用したのは、耐久性とグリップ力に優れた「クロコ柄」のソール。見た目の高級感はもちろん、路面をしっかりキャッチする実用性を兼ね備えています。Joyaのボリューム感あるシルエットに、このエッジの効いたデザインが絶妙にマッチし、まさに「世界に一足だけのカスタムJoya」が誕生しました。

3. 素材比較:なぜ「修理」の方が長持ちするのか?

メーカー純正のソールは大量生産に向いた「成型ポリウレタン」ですが、私たちの修理では「EVA」と「合成ゴム」を組み合わせます。その違いを表にまとめました。

特徴純正(ポリウレタン)修理後(EVA + Topyラバー)

履き心地非常に柔らかい(フワフワ)適度な弾力と安定感

耐久性加水分解により5〜7年で寿命加水分解せず、摩耗にも強い

グリップ力標準的非常に高い(滑りにくい)

メンテナンス交換不可(使い捨てに近い)継ぎ足し修理や再交換が可能

このように、修理を施すことで、純正品よりも**「長く、安心して履き続けられる靴」**へと進化させることができるのです。

4. 靴を直して履くということの価値

今の時代、新しい靴を買うのは簡単です。しかし、自分の足に馴染んだ靴、思い出が詰まった靴を直して履き続けることには、数字では測れない価値があります。

足への負担軽減: 新品の靴は「靴に足を合わせる」時間が必要ですが、修理品は「既に足に馴染んだ形」を維持できます。

サステナビリティ: 良いものを手入れし、長く使う。岡山という土地が大切にしてきた「手仕事の文化」にも通じる、美しい選択です。

経済性: Joyaのような高価な靴であれば、修理費用は買い替えの数分の一で済みます。

5. 岡山の皆様へ:靴の「困った」を解決します

私たちは、単に底を張り替えるだけの作業屋ではありません。 お客様がその靴でどこへ行き、どんな景色を見たいのか。その「歩み」を想像しながら、一針一針、一削り一削りに魂を込めています。

Joya以外にも、MBTやMEPHISTO(メフィスト)、BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)といった特殊な構造の靴も、岡山の自社工房で柔軟に対応いたします。

お問い合わせ・ご相談

「私の靴も直るかしら?」 「概算の費用を知りたい」 そんな不安がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

靴の状態を直接拝見させていただければ、より最適なプランをご提案させていただきます。遠方の方は、お写真をメールやLINEで送っていただくだけでも診断可能です。

結びに

お気に入りのJoyaが、またあなたのウォーキングを支えるパートナーとして蘇りました。 美しく生まれ変わったクロコ柄のソールで、岡山の街を、公園を、そしてあなたの人生を、力強く一歩ずつ踏み出してください。

あなたの「歩きたい」という気持ちに、私たちは技術で応えます。

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次の一歩として、まずはあなたの下駄箱で眠っている「お気に入りの一足」の状態をチェックしてみませんか?もしソールがベタついたり、小さなひび割れを見つけたら、手遅れになる前にぜひ私に写真を送ってください。無料で状態診断をさせていただきます!

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