Joya(ジョーヤ)ウォーキングシューズのソールが割れた・ボロボロになった…加水分解のオールソール交換修理事例
2026/10/22
「履き心地が抜群で気に入っていたJoya(ジョーヤ)のウォーキングシューズ。久しぶりに履こうと靴箱から出したら、ソール(靴底)がボロボロに割れていた…」
このようなトラブルでお困りではありませんか?
柔らかく「膝や腰に優しい」と世界中で愛されているスイス生まれのウォーキングシューズブランドJoya(ジョーヤ)。しかし、優れたクッション性を誇るポリウレタン製のソールは、時間が経つと「加水分解(かすいぶんかい)」という現象によって劣化し、最終的にはひび割れや崩壊を引き起こしてしまいます。
メーカーに問い合わせても「ソールの構造上、純正修理は不可」「買い替えをおすすめします」と断られてしまい、諦めかけている方も少なくありません。
結論からお伝えすると、Joyaの靴底が加水分解してしまっても、技術のある靴修理専門店であれば「オールソール交換(靴底全体の張り替え)」によって再び履けるように復活させることが可能です!
今回は、茨城県にお住まいのS様よりご依頼いただいたJoya(ジョーヤ)ウォーキングシューズのオールソール交換修理(加水分解補修)のリアルな施工事例を詳しくご紹介します。
同様のトラブルでお悩みの方は、ぜひ最後までお読みいただき、修理の参考にしてください。
1. ご相談内容:加水分解により割れてしまったJoyaのソール
今回、茨城県のS様より郵送修理のご依頼をいただいたのは、Joya(ジョーヤ)のメンズウォーキングシューズです。
症状の確認
お預かりしたお靴を確認したところ、ミッドソールからアウトソールにかけて大きなひび割れが生じており、触るとポロポロと崩れてしまう典型的な加水分解の症状が出ていました。
【加水分解とは?】 ポリウレタン(PU)素材が空気中の水分と反応して化学分解を起こし、強度が失われてボロボロに崩れる現象です。履く頻度にかかわらず、製造から数年が経過すると自然に進行します。特に日本の湿気がある環境では発生しやすいのが特徴です。
加水分解が進んだソールは、歩行時の衝撃を受け止めることができず、そのまま履き続けるのは大変危険です。
アッパー(靴本体)の状態を見極める
ソールは完全に崩壊していましたが、革製のアッパー(足の甲を包む本体部分)は定期的なお手入れが行き届いており、目立った傷や大きな傷みもありませんでした。
靴本体の革や縫製がしっかりしていれば、劣化したソールをすべて取り除き、新たな底材を取り付ける「オールソール交換」で十分に再起が可能です。
2. ジョーヤのソール修理が難しい理由と「いずみ靴店」の工夫
Joyaのウォーキングシューズは、一般的な靴とは異なる特殊な厚底構造を持っています。そのため、単に平らなゴム底を貼り付けるだけでは、Joya特有の快適な履き心地や見た目のバランスが損なわれてしまいます。
純正ソールと「カスタムオールソール」の違い
Joyaの純正ソールは成型された一体型のポリウレタンですが、当店では加水分解を起こさない耐久性の高い素材(EVAスポンジおよび高品質ラバー)を組み合わせ、手作業で靴底をイチから再構築します。
今回の修理では、以下のポイントを意識して施工を行いました。
オリジナルを踏襲した「厚み」の確保
歩行をスムーズにする「曲線フォルム(ローカーボトム)」の手作業による削り出し
分解・再構築時に発生する「接着跡」の自然な隠蔽加工
耐摩耗性とグリップ力に優れた「高品質アウトソール」の選定
3. 【職人の技術】Joyaオールソール交換の修理工程
ここからは、実際に茨城県S様のお靴に施したオールソール交換修理のプロセスを具体的に解説します。
工程①:劣化した旧ソールの完全除去
まずは、加水分解してボロボロになったポリウレタンソールを、アッパーを傷つけないよう慎重に取り外していきます。残った古い接着剤や劣化粉末も綺麗に下地処理(グラインダー処理・脱脂)を行います。ここを丁寧に行うことが、新しいソールを強固に接着するための命です。
工程②:EVAスポンジを3層積み上げて厚みを再現
Joya最大の特徴である「ソール全体の厚み」を再現するため、軽さとクッション性、そして耐久性を兼ね備えたEVAスポンジを採用しました。 厚みの異なるEVA素材を3層に積み重ねて接着し、オリジナルに近いソールのベース(ミッドソール)を作ります。
工程③:手作業でのグラインド・削り込み(自然な曲線の再現)
3層に重ねた段階では、ただのブロック状のスポンジです。ここからが職人の腕の見せ所となります。 グラインダー(研磨機)を使い、Joya特有のカカトからつま先にかけての立体的な曲線フォルムを再現しながら、コンマミリ単位で手作業で削り込んでいきます。全体のバランス、左右の傾き、歩行時のローリング運動がスムーズに行える角度を考慮し、自然で美しく削り上げます。
工程④:側面に本革を縫い付け(オパンケ風仕上げ)
加水分解修理で元のソールを剥がすと、どうしてもアッパー側面に以前のソールの接着跡(段差や色むら)が残ってしまいます。 これを隠し、なおかつデザイン性と強度を高めるために、ソールの側面に本革(ウェルト)を沿わせ、専用のミミシンでしっかりと縫い付け(オパンケ縫い)加工を施しました。これにより、修理跡が一切目立たなくなり、まるで最初からそういうデザインであったかのような高級感のある仕上がりになります。
工程⑤:TOPY社製クロコ柄ソールの取り付け
最後に、地面と接するアウトソール(一番下の底)を取り付けます。 今回は、フランスの老舗シューリペアブランドTOPY(トピー)社製のクロコ柄ラバーソールをチョイスしました。
耐久性の向上: 擦り減りにくく、長く履き続けることができます。
グリップ力: 濡れた路面でも滑りにくい高いトラクションを発揮します。
デザイン性: 高級感あふれるクロコダイル柄のデザインが、ウォーキングシューズに上質なアクセントを加えます。
しっかり圧着した後、最終のコバ(側面の切り口)仕上げと全体のお手入れを行い、修理完了です。
4. ビフォーアフターと完成品の仕上がり
完成したJoyaのお靴は、加水分解によるひび割れが嘘のように消え去り、機能性・見た目ともに力強く生まれ変わりました。
項目修理前の状態オールソール交換後の状態
ソール素材加水分解したポリウレタン(崩壊状態)耐久性に優れたEVAスポンジ+TOPYラバー
耐久性履くと崩れてしまう加水分解の心配なくガシガシ履ける
見た目亀裂と崩落で見映えが悪化本革縫い付け仕上げで上品かつスポーティーに
実用性歩行不可優れたグリップ力とクッション性で快適歩行
厚みをしっかりと確保したEVA3層構造と手作業の削り込みにより、Joyaらしいクッション感と歩きやすさを維持。さらに側面の革加工によって接着面を美しく隠したことで、ご依頼主のS様にも「買い替えずに修理して本当に良かった」と大変お喜びいただける一足となりました。
5. 加水分解したJoyaの靴を修理に出す際のチェックポイント
「自分のJoyaも修理できるだろうか?」と悩まれている方は、以下のポイントをご確認ください。
チェック1:アッパー(革部分)の劣化状況
靴底がボロボロになっていても、甲を覆う革や生地が破れていなければ、ほぼ100%オールソール交換が可能です。革にカサつきがある場合は、修理時に保革クリーム等でお手入れいたします。
チェック2:全国どこからでも郵送修理が可能
「近くにJoyaの修理に対応してくれる靴修理店がない」という場合もご安心ください。 いずみ靴店では、今回ご依頼いただいた茨城県をはじめ、日本全国からの郵送修理(宅配修理)を承っております。
【郵送修理の流れ】
お問い合わせ・お見積もり: お手元のお靴の写真(側面・靴底・傷み具合)を撮影し、LINEやメールでお送りください。
お靴の発送: お見積もりにご納得いただけましたら、お靴を当店までお送りください。
施工・ご返送: 職人が一足一足丁寧に修理を行い、仕上がり次第ご自宅までお届けします。
6. まとめ:お気に入りのJoyaを諦める前に「いずみ靴店」へ
Joyaのウォーキングシューズは、決して安い買い物ではありません。だからこそ、ソールが割れてしまったからといって捨ててしまうのは非常に勿体ないことです。
当店「いずみ靴店」では、単に新しい底を貼り付ける作業にとどまらず、「靴本来の立体的な形状」や「履いたときのバランス」「修理後の耐久性と見た目の美しさ」まで徹底的にこだわり抜いて施工を行います。
Joyaのソールが割れてしまった
加水分解で靴底がボロボロ崩れてくる
他店やメーカーで「修理不可」と断られた
このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度「いずみ靴店」にご相談ください。 お気に入りの靴をこれからも長く、ガシガシ履いていただけるよう、熟練の職人が心を込めて蘇らせます。
店舗情報・お問い合わせ
お見積もり・ご相談は無料です。お気軽にお問い合わせください!
いずみ靴店|岡山県倉敷市の靴修理専門店
住所: 〒713-8121 岡山県倉敷市玉島阿賀崎2-6-46
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