【ナイキ エアフォース1】ソール内部の加水分解・クッション劣化を復活!オパンケ縫い補強で永く履くための本格ソール修理・再生術
2026/10/04
「見た目はきれいなのに、歩くと中で何かが崩れている感覚がある」 「ソールの中からボロボロと黄色や黒い粉が出てくる……」 「お気に入りのナイキ エアフォース1、加水分解したらもう履けないの?」
王道スニーカーとして絶大な人気を誇るナイキ(NIKE)のエアフォース1(Air Force 1)。 長年愛用している方や、久しぶりに履こうと下駄箱から出した方から、このようなご相談が後を絶ちません。
結論からお伝えすると、ソール内部が加水分解してボロボロになってしまっても、専門的な解体修理と補強を行えば、再び快適に履ける状態へ復活させることが可能です!
今回は、長野県Y様よりご依頼いただいた「ナイキ エアフォース1」のソール内部クッション加水分解の完全修復プロセスを、靴修理職人の視点から詳しく解説します。
2. なぜ起こる?スニーカーの「ソール内部加水分解」のメカニズム
スニーカーのソール構造、特にナイキのエアフォース1のようなカップソール構造の内部には、衝撃吸収性を高めるためのエアユニットやクッション材(ポリウレタン等)が封入されています。
加水分解とは?
ポリウレタン(PU)や特定の化学素材が、空気中の水分(湿度)と反応して化学分解を起こし、最終的にボロボロの砂状・粉状に崩壊してしまう現象です。
履かずに保管していても進行する(日本の湿気は特に影響大)
外側からは見えにくいため、履いた瞬間に「踏み心地がおかしい」と気づくことが多い
市販の接着剤や補修剤を外側から流し込んでも、内部の崩壊は止まらない
「外見が綺麗だから」とそのまま履き続けると、内部で足が沈み込み、アッパーの形が歪んだり、ソール自体が剥がれて歩行不能になったりするリスクがあります。
3. いずみ靴店が施工する「エアフォース1 ソール内部再生修理」の工程
加水分解した内部クッションを直すには、「ソールを一度解体し、内部の悪くなった素材をすべて除去して新しい素材で作り直す」という本格的な手術が必要になります。
今回の修理プロセスを順を追ってご紹介します。
工程①:ソールの慎重な解体(バラし)
まずは、アッパーとアウトソールを結合している接着面を慎重に剥がしていきます。 無理に引っ張るとアッパーの革やソールを傷めてしまうため、専用の溶剤と加熱機器を用い、手作業で1ミリずつ分解していきます。
ソールを開けると、予想通り内部に仕込まれていたクッション材が完全に加水分解を起こし、粉状に砕け散っている状態でした。
工程②:劣化したクッション材の完全除去と洗浄
内部に残っている劣化したウレタンの粉や、古い接着剤の層をブラシや削り工具を使って徹底的に取り除きます。
この「古い素材を一切残さない下処理」が、新しいクッションの定着度と、修理後の耐久性を左右する極めて重要な作業です。
工程③:EVAスポンジによる専用クッションの新規作製
元のクッション材の代わりに採用するのが、高密度「EVAスポンジ」です。
【EVAスポンジを使用するメリット】
加水分解を起こさない: ポリウレタンと異なり、水分の影響でボロボロになりません。
軽量かつ優れたクッション性: 足腰への負担を軽減し、純正に近い履き心地を再現。
長寿命: 経年劣化に強く、永く安心して着用できます。
エアフォース1のソール内部の窪みや厚みに合わせ、EVAスポンジをミリ単位で削り出し、専用の内部クッションをゼロから手作業で成形していきます。
工程④:新クッションの組み込みと高強度接着
作製したEVAクッションをソール内部にしっかりと組み込み、アッパーとソールを再接着します。 スニーカー専用の強力なボンドを使用し、圧着機で均一に圧力をかけて圧着します。
工程⑤:職人技「オパンケ縫い」による強力縫い合わせ補強
接着だけでも形にはなりますが、スニーカーは歩行時に足指の付け根付近が大きく曲がるため、経年変化で再びつま先やカカトが剥がれてくるリスクがあります。
そこで、当店では仕上げに「オパンケ縫い(カップソール縫い)」を実施します。
■ オパンケ縫いとは?
ソールの側面(縁)からアッパーの革に向かって、専用の八方ミシンや手縫い針を使い、太い糸で直接縫い合わせる製法です。
物理的に縫い留めるため、接着剤が剥がれてもソールが脱落しない
見た目にもクラフトマンシップ溢れる美しいステッチラインが残る
ハードな日常履きにも耐えうる圧倒的な耐久性を実現
これにより、新築同様の強度を持ったエアフォース1へと生まれ変わりました。
5. エアフォース1のこんな症状、諦める前にご相談ください!
ナイキのスニーカー、特にエアフォース1やエアジョーダン、エアマックスシリーズなどは、年数が経過すると必ずといっていいほどソールの問題が発生します。
以下のようなお悩みはありませんか?
「歩くたびにソールから異音がする、またはフカフカして沈み込む」
「中敷きを外すと、下から黒や黄色の粉が出てくる」
「ソールがパカパカと剥がれてしまった」
「加水分解しているからと、他店で修理を断られてしまった」
「加水分解に強い仕様にカスタムして、永く愛用したい」
メーカー公式サポートでは「寿命」として断られてしまうようなケースでも、靴修理専門店だからこそできる「解体・クッション作製・オパンケ縫い補強」によって、お気に入りの一足をお手元に残すことが可能です。
6. 全国対応!宅配修理の流れ(遠方の方も大歓迎)
当店「いずみ靴店」は岡山県倉敷市に店舗がございますが、LINEやメールを活用した「宅配修理サービス」により、日本全国から修理を承っております。
今回の長野県Y様のように、遠方にお住まいの方も簡単にご利用いただけます。
【簡単4ステップの宅配修理】
お問い合わせ・お見積もり: スマホで靴の全体写真や気になる症状の写真を撮影し、LINEまたはお問い合わせフォームからお送りください。職人が直接写真を確認し、概算のお見積もりと修理方法をご提案します。
お品物の発送: お見積もりにご納得いただけましたら、靴を梱包して当店へお送りください。
施工・仕上げ: 靴が到着次第、状態を最終確認し、心を込めて丁寧に修理・施工を行います。
ご返送・お受け取り: 修理が完了しましたら、お写真で仕上がりをご確認いただき、綺麗に梱包してご自宅へお届けします。
7. 店舗情報・お問い合わせ先
「大切にしているナイキのエアフォース1を直したい」 「自分のスニーカーが直せる状態かどうか、まずは写真で見てもらいたい」
という方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。靴の状態に合わせた最適な修理プランをご提案いたします。
店舗名: いずみ靴店
所在地: 〒713-8121 岡山県倉敷市玉島阿賀崎2-6-46
電話番号: 086-526-3398
店主・職人: 虫明 隆二
公式WEBサイト: https://izumikutumise.com/
【対応可能なブランド・施工例】
ナイキ(NIKE / エアフォース1、エアジョーダン、ダンク、エアマックス等)、ニューバランス(New Balance)、アディダス(adidas)、コンバース(CONVERSE)、レッドウィング(RED WING)、ティンバーランド(Timberland)、アシックス(ASICS)ほか、各種スニーカー・革靴・ブーツの加水分解修理・オールソール交換・縫い直し補強に対応しております。
大切な思い出が詰まった一足を、もう一度街へ連れ出してみませんか? 皆様からのご相談を、心よりお待ちしております。

