【New Balance 990】シュータンがペコペコ?加水分解したスポンジの交換修理事例と費用・対策を徹底解説
2026/10/02
「愛用しているニューバランス 990のシュータン(ベロ)がなんだかペコペコして薄くなってきた」 「触ると中でスポンジがボロボロと崩れている気がする……」
そんなお悩みはありませんか?
履き心地の良さから世界中に多くのファンを持つNew Balance(ニューバランス)990。しかし、長く愛用しているとソールだけでなく、実は「シュータン内部のスポンジ」も経年劣化によって傷んでしまうことがあります。
結論から申し上げますと、ペコペコになったシュータンは、内部のスポンジを新しく交換することで元通りのハリとクッション性を取り戻せます!
今回は、実際に「いずみ靴店」へご依頼いただいた神奈川県 I様のニューバランス 990のシュータン修理(スポンジ交換)の事例を交えながら、劣化の原因や修理工程、お手入れのポイントまで、靴修理職人の視点から詳しく解説します。
今回の修理実績:神奈川県 I様 New Balance 990 シュータン修理
まずは、今回当店でお預かりした修理事例をご紹介します。遠方の神奈川県より、郵送にてご依頼をいただきました。
ご依頼内容・靴の状態
ブランド / モデル:New Balance(ニューバランス)990
ご依頼主:神奈川県 I様
症状:シュータン内部のスポンジが経年劣化により消失・ペコペコした状態
修理内容:シュータン解体・旧スポンジ除去・新品スポンジへ交換・再縫製
お預かりしたニューバランス 990は、アッパーのスエードやメッシュの状態は比較的綺麗でしたが、シュータン(足の甲に当たるベロの部分)を触ると全く弾力がなく、中に何も入っていないかのようにペラペラ・ペコペコになっていました。
これは、内部に使われているウレタン系のスポンジが「加水分解(かすいぶんかい)」を起こし、空気中の水分と反応して粉状に砕け、隙間から抜け出てしまったことが原因です。
なぜ起きる?ニューバランスのシュータンが劣化する原因(加水分解)
ニューバランスのスニーカーにおいて、「加水分解」と聞くとソールの崩壊(ミッドソールがボロボロになる現象)をイメージする方が多いかもしれません。しかし、実はシュータンの内部にもスポンジ素材が多用されており、同じように加水分解を起こします。
シュータン劣化のメカニズム
汗や湿気の蓄積:着用時の足の汗や、保管場所の湿気を内部のスポンジが吸収。
化学反応(加水分解):ポリウレタン系素材が水分と反応し、徐々に分子構造が破壊される。
ボロボロと粉状化:弾力を失ったスポンジが粉々になり、生地の縫い目やメッシュの隙間から外へ逃げてしまう。
ペコペコ状態に:中身が空っぽになり、自立できず形が崩れてしまう。
「ソールはまだ大丈夫だから」と油断していると、シュータンから劣化が進行してしまうケースは珍しくありません。
放置はNG!シュータンが劣化・ペコペコになったまま履くリスク
シュータンのスポンジがなくなった状態で履き続けると、見た目だけでなく履き心地や靴の寿命にも悪影響を及ぼします。
1. 紐(シューレース)を結んだ時に足の甲が痛む
シュータンには、靴紐をきつく縛った際に「クッション」となって足の甲を守る重要な役割があります。中のスポンジがなくなると、紐の圧力がダイレクトに足の甲へ伝わり、歩行時に痛みを感じる原因になります。
2. ホールド感が低下し、歩行時に疲れやすくなる
ニューバランス 990の魅力である包み込まれるようなホールド感は、厚みのあるシュータンが足と靴の隙間を埋めることで成り立っています。シュータンがペラペラになるとかかとが浮きやすくなり、本来の快適な履き心地が損なわれてしまいます。
3. 見た目の立体感がなくなり、だらしなく見える
ニューバランス 990の象徴的なデザインでもある存在感のあるシュータン。ここがクシャッと潰れていると、スニーカー全体のシルエットが崩れ、古びた印象を与えてしまいます。
プロの靴修理職人が行う「シュータン・スポンジ交換」の工程
「いずみ靴店」では、単にスポンジを詰め直すだけではなく、オリジナルのシルエットとフィット感を再現するために、一足一足丁寧に手作業で修理を行っています。
Step 1:縫製をほどき、シュータンを解体する
まずはシュータンの端のステッチ(縫い目)を慎重にほどき、表地と裏地を分離させます。元の縫い穴を傷つけないよう、ミリ単位の細かな作業が必要です。
Step 2:残ったボロボロの不純物・粉を完全除去
解体すると、加水分解して黄色や茶色く粉状になった黄色い旧スポンジのカスがびっしりと付着しています。これをブラッシングやエアダスター等で綺麗に取り除きます。この下処理を怠ると、新しいスポンジを入れても馴染みが悪くなったり、異物感が残ったりしてしまいます。
Step 3:新しい高密度スポンジの成形と挿入
元のサイズや厚みに合わせてカットした新しい高密度スポンジを用意します。 ただ四角いスポンジを入れるだけでは、フチがゴツゴツして足当たりが悪くなってしまいます。そのため、職人が手作業でスポンジのフチを削ぎ落とし(面取り・漉き作業)、中央にボリュームを持たせた立体的な形状に整えます。
Step 4:元の縫い穴に合わせて正確に再縫製(元穴縫い)
新しいスポンジをセットし位置を固定したら、元々開いていた針穴を追うように丁寧にミシンを走らせて縫い合わせます。新たな穴を開けないことで、生地へのダメージを最小限に抑え、オリジナルの美しい縫い目を再現します。
スニーカーの寿命を延ばす!加水分解を防ぐ3つの保管・お手入れ術
せっかく修理して綺麗になったお気に入りのスニーカー。少しでも長く良い状態を保つための対策をご紹介します。
1. 履いた後はしっかりと乾燥させる
加水分解の一番の敵は「水分」です。一日履いたスニーカーは汗を含んでいます。脱いだ直後にシューズボックスへしまわず、風通しの良い日陰で十分に乾燥させてください。
2. 下駄箱には木製シューキーパーや除湿剤をセットする
湿気が溜まりやすい下駄箱やクローゼットで保管する場合は、湿気を取り除く木製のシューキーパー(シダーキーパー)を入れたり、除湿剤・乾燥剤を近くに置くのが効果的です。
3. 定期的に履いて空気を循環させる
「勿体無いから」と箱にしまったまま数年間放置するのが最も加水分解を早めます。履くことでスポンジが圧縮され、内部に溜まった湿気が外に押し出されます。定期的にお出かけのお供にしてあげることが、実は一番の長持ちのヒントです。
New Balance 990の修理なら全国対応の「いずみ靴店」へお任せください
「近くにスニーカーを安心して任せられる靴修理店がない」 「ニューバランスの公式サポートで断られてしまった」
そんな場合もご安心ください。岡山県倉敷市に店舗を構える「いずみ靴店」では、店頭へのお持ち込みはもちろん、日本全国からの郵送修理・宅配修理を承っております。今回の神奈川県 I様のように、遠方からのご依頼も数多く対応しております。
当店が選ばれる理由
職人による一足一足手作業の丁寧なカウンセリング&施工
スニーカーの構造を熟知した専門性の高い技術
LINEやメールで写真を送るだけの簡単・無料見積もり対応
ニューバランス 990をはじめ、996、1300、1500、1700など、各種モデルのシュータン修理、ソール加水分解修理(オールソール交換)、かかと内側の破れ補修(カウンターライニング修理)など、幅広い症状に対応しております。
まずはお気軽に「メール写真査定」でご相談ください!
「自分のニューバランスも修理できるかな?」 「概算の費用を知りたい」
と思ったら、まずはスマホで靴の状態をパシャリと撮影し、LINEまたはお問合せフォームからお送りください。プロの靴修理職人が直接画像を確認し、最適な修理プランと正確なお見積もりをご案内いたします。
愛着のある大切なNew Balanceを、これからも長く、ガシガシと履き続けられるように。 諦めてしまう前に、ぜひ一度「いずみ靴店」へご相談ください!
【店舗情報】
店名:いずみ靴店
所在地:岡山県倉敷市(全国郵送修理対応)
対応メニュー:スニーカー修理、革靴修理、シュータンスポンジ交換、オールソール、リペア各種
お問い合わせ:公式LINE・Webサイトより24時間受付中


